20250417 藤沼康樹
20250417 木3総診
Micheal Bury (社会学者 1982)「生活史・個人誌の破綻」バイオグラフィカル・ディスラプション
def. 個人の生活史・個人誌が予期せず中断される
「健康」とは、その人の「善き生活」のためのリソースの一つであるという健康観に基づいている概念
再構築していくプロセスを支援していく
Flow of daily life 人生の川
balance 病気 これをとらなきゃいけないんじゃなくて
病人とはクリエイティブだ
支援ポイントがたくさんある
破綻にどう向き合うか?
Reeveらの質的研究 3段階のどこにいるだろうか
1.Stuck adrift 漂流して動けない
無欲感に捉えわれる
2.Stormy seas 荒波の中を進む
なんとかがんばっているんだけどもう限界
3.Gliding swan 優雅に泳ぐ白鳥
ぱっと見安定しているけど、めちゃ努力しているよね。
家庭医・総合診療委のアプローチ
1.新しい解釈:新しい意味を見出し、再構築できるよう支援する。「この経験があったからこそ...」強みの探索。
2.意味ある碇の確保:変化の中でも「自分らしさ」を保ち、人生の継続性を支える者(仕事、、)
3.人のネットワーク:人的な繋がり。3人必要・孤立を防ぐ・「だれか頼れる人はいますか?」
4.治療負担の軽減:負担を最小限にする。
事例検討
患者の苦痛は測れない。
どんな工夫しているのかな?表面的な様子だけでは判断できない。
患者の人生の物語を少しずづ探索
まとめ
Whole person care
病気と
illness≒生活史・個人誌の破綻を経験している「人」へのアプローチ
を等価なものとして思考する
解像度高く、患者の物語に耳を傾け、その人らしい人生=バイオグラフィーを支える視点を持つこと
診断・治療スキルに加え、この「人を診る」視点の双方を磨いていくことが医師としての成長につながる
バイオグラフィカル・ディスラプション
普通に生きていると自分の人生について語ることがない
「それってすごいですね、」強みを強みを思っていない可能性があるよね
仕事、世帯の歴史を聞く。どんな風に変化していったか?
興味本位で聞く。
話を弾ませる→傾聴・驚く・面白がる
どんな仕事しているか具体的にどんなことをしている?
謙虚に患者さんから学ぶ。それってなんですか?
思春期診療って難しい。開かれた質問苦手。クローズドで医学的な質問をするのが大事。身体診察しましょう。これがカウンセラーとの違い。頻回受診を勧める。信頼関係ができてくるとオープンクエスチョンができるようになる。ここは彼女にとって安全の場所だよね、という感覚をもってもらえるように
あまり話さない患者さんとの関係の作り方。入院と外来で異なる。
語らないのはある種の転位。診察するのは無言のメッセージ。特権だよね。マインドフル・プラクティス。あなたのための時間ですよ。注意深く観察しつつ
在宅では、モノがあるから役立つ。入院はそういう点だと難しいよね。